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伝説のトンデモ模型会社・東京堂の419系を眺めてみる [雑記]

皆さんは覚えていらっしゃいますでしょうか。東京堂モデルカンパニーという模型メーカーがあった事を。

マニアの間では「頭狂堂」と揶揄された、伝説のトンデモメーカー。
歪みと経年変形のひどいレジン整形のモデルを高値で販売、
足回りがトミックスなど他社製品を無断で組み込んだものだった、
しかもその足回りを引っこ抜いた車体をメーカー直営店でジャンク品として売っていた・・・
など、悪評の高さは他の追随を許さないレベルでした。

この会社が末期に発売したのが、「東京堂TEXT(テクスト)」というブランドの419系と715系でした。
小田急ロマンスカーEXEや80系などの発売予定も発表されていましたが、形になったのはこの2モデルだけ。
2001年に製品化を発表したものの、色々あって2006年ごろにやっと発売。開発コストがかさんで高価なモデルになった割には出来がチャチく、購入者からは非難轟々。結局、このモデルが東京堂にトドメをさしてしまったようです。

2009年に突如直営店が閉店。公式HPも閲覧不可となり、事実上の「夜逃げ」をする形でこの世から消えさった、東京堂モデルカンパニー。

私も2006年に「片食パン」の東京堂TEXT・419系3両セットを購入し、富山高専鉄道部の運転会で走らせていました。
しかし、後年発売になったマイクロエースの419系に押し出される形で売却。
そのまま、東京堂の製品は忘却の彼方へ消え去っていくものと思っていました・・・

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先日、石川県小松市・土居原ボンネット広場で偶然見つけた東京堂TEXTの419系。
基本・増結の6両セットで2000円という超破格値で、「購入代金はボンネット広場の管理・維持費になります」ということだったので買ってしまいました。

同じ日に小松駅構内で開催されていた雷鳥レイルクラブの鉄道模型運転会場で早速走らせてみましたが、走りはそんなに悪くない様子。

では、この東京堂製品が「頭狂堂」たるゆえんはどこにあるのか。
あらためて製品を見てみましょう。

 

 

 

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東京堂TEXTの419系は、ワインレッドに白帯の「旧北陸色」とアイボリーに青帯の「新北陸色」の2タイプ、「片食パン」のAセットと「両食パン」のBセットが、それぞれ基本・増結と用意されていました。
419系だけでも8タイプの製品が発売されたのです。そりゃあ、カラーリング違いとモーターのあるなしでレパートリーは結構増やせますからね。

 

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他社のブックケースと一緒に収納できない微妙な大きさのケースには、横向きに最大8両を収納できるウレタンが。
もちろん、3両の基本セットだけを買ってしまえば4両分がデッドスペースとして付いてくるわけです。
基本だけ欲しかった人は、ケースがさぞかしジャマだったでしょうね。

車両は1両ずつ透明なセロファンで包まれて収められていますが、これもまたジャマなだけの気がします。

 

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前面を見てみましょう。
お目目が大きい事以外は、それほど悪くない気がします。

 

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マイクロエースの同型車(右)と比較してみました。並べてもギリギリセーフ・・・でしょうか。

しかし、これは「両食パン」のBセットだから言えること。なんと、片食パンのAセットに入ってくる食パン顔(クモハ419)には、タイフォンカバーがモールドされていなかったのです。それはそれはマヌケな顔をしておりました。

 

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ちなみに、かつて私が所有していた片食パンの東京堂TEXT製品・・・出来のあんまりさに、全然写真を撮っていなかったようです。2006年11月に開催された富山高専の文化祭で撮影したスナップに、「非食パン」=クハ419が写っている物を発見しました。

 

11011-s.jpg
拡大すると、こんな感じ・・・

食パン顔のクモハ419も酷かったけれど、クハ419の顔立ちの残念さも大概でした。KATOの583系と並べるのが残酷に思えたほど。しかし、マイクロエースの419系がプレミア物だった当時、私はこれで満足しておりました。

 

 

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あらためて製品を。床下機器がペーパー自作車両のごとくショボッちい。

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なんとなくバラバラにしてみました。

 

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なんと、台車を外しただけで台車枠が歪んでしまいました。
組み立てなおしたときに、ちゃんと走ってくれるのか心配です。

 

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復元バネが無く、「アッチ向いてホイ」状態の連結器。なんとコイツ、カバーを外したらTNカプラーみたいに連結できるのです。

 

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意外にガッチリと繋がりましたが、ヒョロヒョロなプラ整形なものですからいつ分解するか分かりません。
アーノルドカプラーに変換するパーツも同梱されていました。

 

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ちなみにTNカプラーモドキは、カーブが苦手なようです。ひょっとして、TOMIXの標準・R280も曲がれないのでは・・・

 

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ペラペラのシャーシには、カーブ通過時にカプラーが引っかかる謎の栓受けモールド。なぜこんなもの付けたんだ?
あと、見る人が見ればTNカプラー取付用のポッチがあるように見えますが、これは単なる飾りだとか。TNカプラーは装着できませんのでご注意ください。こちらもまた、なぜ付けたのか?疑問は深まるばかり。

 

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屋根とパンタ回り。 パンタグラフは固く、なかなか上下しません。
屋根上機器が緑色をしているのは、いい感じ。

モールドの甘さはありますが、屋根については特に不満はありません。

 

 

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一応、自社独自の規格で作ったらしい動力装置。経年劣化か元からか、若干「ヘ」の字に曲がっているようです。
なんでも、モーターの回転子がモーターカバーに当たって全然走らない個体もいたとか。

 

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床下に丸見えのフライホイール。先日運転した際、このフライホイールの恩恵を受けた覚えはありません。
こんな露出させていたら、ホコリやらバラストやらを巻き込んですぐ故障してしまいそうです。

 

 

・・・シロウト目に見ても、ちょっとダメダメな製品、東京堂TEXTの419系。
しかし、折角我が家に「再導入」したのですから、大事にしようと思います。
今後の運転会でも、そのトンデモっぷりを発揮してくれるかもしれません。

 

今日のお話はここまで。
お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 


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T_saga

tochiさん、
あるまーきさん、
oomoriさん、
makimakiさん、
トータンさん、
フジトモさん、
Ainetosさん、

nice! ありがとうございます。
by T_saga (2013-11-08 12:49) 

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